
花壇の土留めと土の作り方、花壇と土を作るために必要な服装・道具・材料、花壇と土作りに必要な時間と費用、そして花壇と土を作るのにベストな季節を解説します。初心者でも簡単に作れます。
このページでは、初めての人でも簡単に作れる花壇と土の作り方を紹介します。
植木鉢の寄せ植えもステキだけど、四季を通じて花が絶えない花壇を作るのは庭仕事の醍醐味です。
土留め(花壇の仕切)をレンガを積んで、モルタルで固めて、という大掛かりな作業で作らなければ、時間も費用もかけずに立派な花壇を作ることができます。
ここでは、
について解説します。
花壇を作るときの参考にしてください。
花壇の土を作る
ここでは、花壇の土の作り方を
という順番で説明していきます。
そして、忘れてはいけないのは、作業が終了したら
寝かせている間に、土の中が植物の成長に適した環境になっていくからです。
花壇の縁のラインを引く
まずは、花壇の形を決めて縁のラインを引きます。
棒やスペードの先などを使ってラフに地面に線を引くだけでOKです。
【おすすめ記事】
花壇の形を決める時は「初心者向けの花壇の作り方」のページを参考にしてください。
土を掘り起こす
次に、花壇を作る場所に生えている雑草を取り除いて、土を掘り起こします。
掘り起こす深さは、地表から30 ~ 50cmくらいまでの深さです。
結構な深さですから、重労働です。翌日の筋肉痛を覚悟しておいてください。
こうすることで、
- 固まった土がほぐれる
- 地中深いところにあった土を空気に触れさせることができる
という効果があります。
そして、土を掘り起こすと、地中から驚く量の石(小石から大きめの石まで)が出てきますので、丁寧に取り除いてください。
これら石は花壇の縁取りに使うことができます。
堆肥と腐葉土をすき込む
次に、掘り起こした土に堆肥と腐葉土をすき込みます。
花壇の土に堆肥と腐葉土をまぜこむと古い土がほぐれて、土の粒と粒の間にすきまができます。
そして、できたすきまに酸素、水、肥料、微生物などが含まれるようになり、植物の生育に最適な環境ができるのです。
ただし、たくさんすき込めばいい、というものでもありません。
堆肥や腐葉土が入っている袋に、1平方メートル当たり△△リットル、と使用量が書いてありますので、それに従ってください。
一応の目安は、掘り起こした土の上に堆肥を厚さ1〜2cmくらいに花壇一面にひろげてすき込みます。
腐葉土は、厚さ2〜3cmくらいで花壇一面にひろげてすき込みます。
両方を同時にすき込んでも、別々にすき込んでも大丈夫です。
花壇に土留めを作る
土留めというのは花壇の仕切のことです。
すでに土留めができている花壇の場合はここをスキップしてください。
例えば、
ブロックで土留めしている花壇
タイルで土留めしている花壇
などです。
土留めがない場合は、ブロック、レンガ、石などを使って花壇を仕切ります。
ブロックやレンガを積み上げてモルタルでしっかり固めて作ってもいいです。
でも、ガーデニングを続けていると花壇を広げてみたくなったりすることもあるでしょう。
そんな時のために、レンガや石を並べるだけの土留めにしておくのがオススメです。
例えば、下の画像のように
土を掘り起こした時に出てきた石を土留めにすることもできます。
土留めに使っている石(赤い矢印)は、全て土を掘り起こしたときに出てきたものです。
簡単にできて、後で変更もできるので、レンガや石を並べるだけの土留めは試してみる価値ありです。
木酢液をまく
これは絶対必要ではないのですが、最後に木酢液を水で希釈して、出来上がった花壇の土にたっぷりと撒きます。
木酢液のラベルに希釈割合が書いてありますので、それに従ってください。
木酢液には
- 土の中の微生物を活性化させる効果
- ナメクジなどの害虫を予防する効果
- 野良猫を近づかせない効果
があります。
できたてのフカフカの花壇の土を見ると、野良猫は素敵なおトイレができたと思うようです。
なので、木酢液を出来上がった土に撒いておけば、翌朝無残に掘り返された花壇を見て涙ぐむ可能性が低くなります。
ここまでの作業が終了したら、あとは出来上がった土を1~2週間寝かせてください。
花壇の土作りに必要なものを準備する
花壇の土作りのために堆肥などの土を作るための材料はもちろん必要ですが、実は服装や道具の準備も必要です。
ここでは、
について説明します。
虫除け・熱中症・日焼け対策ができる服装
土作りは数十分で完了する作業ではないので、虫除け・熱中症・日焼けの対策ができる服装で行ってください。
ガーデニング歴20年以上の私が必要と判断したのは、
です。
なので、作業時間を短くするなどして、服装には妥協しないでください。
手袋
手袋は土作りだけでなく、庭仕事全般に必要です。
手袋を着けて庭仕事をすると
- 手の日焼けや虫刺され
- 花壇の土を掘り起こす時に手にマメガできる
のを防ぐことができます。
土は意外と湿っていますし、雑草を抜いたりするのにも、防水加工された手袋をオススメします。
それから、手袋は簡単にはずせるものをオススメします。
作業中にスマホで写真を撮る時に、パッとはずせない手袋はストレスの元です。
ゴム製の手にピッタリするタイプの手袋は作業しやすいですが、簡単にはずせません。
長靴
長靴も、土作りだけでなく、庭仕事全般に必要です。
ヒザくらいまでのゴム製の長靴をオススメします。
運動靴や短い長靴だと、土や水が靴の中にすぐに入ってしまうからです。
また、庭仕事中ヒザ下は虫に刺されやすい場所なので、長靴でしっかりガードした方が良いです。
帽子と日焼け止め
帽子と日焼け止めも、土作りだけでなく、庭仕事全般に必要です。
帽子は
- 洗えるタイプ
- 紐が付いているなど風で飛ばないもの
がオススメです。
日焼け止めは首や耳の後ろにも忘れずに塗りましょう。
下を向いて行う作業が多いので、首と耳の後ろは日焼けしやすいんですよ。
タオル
タオルも、土作りだけでなく、庭仕事全般に必要です。
タオルは服装に入らないかもしれませんが、首に巻いておくとすぐに汗を拭けるし、日焼けを防ぐこともできます。
庭仕事は冬でも汗ばむことが多いので、重宝します。
できれば長袖・長ズボン
土作りの時だけでなく、できればいつも長袖・長ズボンで庭仕事するのが望ましいです。
虫除けと日焼け対策のためです。
気温の高い時期は、エアリズムのような夏用の素材で作られている長袖・長ズボンなら、長時間の作業でなければ大丈夫です。
土を作るための道具
必要度 | 道具 |
---|---|
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スペードかスコップ |
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フォーク |
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ジョーロ |
![]() |
木酢液 |
土作りにはスペードかスコップがどちらか1本あれば十分です。
それから、私の経験上
- フォーク
- ジョーロと木酢液
もあった方が便利なので紹介します。
スペードまたはスコップ
庭で作業をするなら、スペード(上の画像の左側)か先の尖ったスコップを必ず手に入れましょう。
スペードまたはスコップは
- 花壇の土を掘り起こす
- 堆肥と腐葉土を土にすき込む
ときに使います。
フォーク
フォークは、上の画像のようにカトラリーのフォークと同じ形をしている道具です。
堆肥と腐葉土を土にすき込むときに使います。
スペードやスコップでもできますが、フォークを使うとすき込みがとっても楽です。
花壇の面積が広い時は、手に入れることを検討して見てください。
ジョーロと木酢液
ジョーロと木酢液は「花壇の土を作る」で説明したように、花壇の土が出来上がったときに使用します。
でも、庭仕事全般に使うので、いずれは手に入れてください。
ジョーロは6L〜10Lくらいの容量がオススメです。
6Lより小さいとすぐに水がなくなってしまい、何度も水を汲みに行く羽目になります。
木酢液は、入浴用、肌に塗る用など様々な用途のものがありますが、園芸用の木酢液を入手してください。
土を作るための材料
土を作るために必要な材料は
です。
堆肥と腐葉土を土に混ぜ込むことで、土がフカフカになって植物の生育に適した環境になります。
使用する量は、堆肥や腐葉土が入っている袋に書いてありますので、作る花壇の広さに応じて用意してください。
堆肥
花壇の土にすき込むために、堆肥(を用意してくだい。
馬糞堆肥、牛糞堆肥、バーク堆肥などの種類があります。
土の中にすき込まれた堆肥は、時間をかけて土の中で分解されて
- 適度な空気や水分
- 適度な肥料分
のある土に変えていきます。
馬糞堆肥、牛糞堆肥、バーク堆肥など種類はなんでも大丈夫です。
「堆肥の種類による効果の違い」のページでは、種類別の特徴と効果、堆肥の使い分け方、良い堆肥の見分け方をくわしく説明しています。
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